こんにちは、はるばぁです。
漫画が好きで、気がつけば電子書籍の冊数が四桁を超えていて驚きました。
せっかくなので良かったもの、もそうでもなかったものも(笑)ご紹介していければと思います。
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
原 作:FUNA(ふな)
漫 画:モトエ恵介
発 行:講談社
発刊数:1~12(2024年3月8日現在)
はるばぁの評価
人物作画 :★★★☆☆
背景作画 :★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
作品導入部
流行りの異世界ファンタジー。『転生』ではなく『転移』もの。
小柄で童顔、中学校以下に見られてしまう18才の女の子。半年前に事故で両親と兄を一度に亡くし、大学受験にも失敗。今後の進路について考えていたところで事故により海に落ちていく。しかし海に落ちたはずが気がつくと見知らぬ土地。言葉も文化レベルも違うそこは異世界だった…。
主人公が言葉の壁もジェスチャーで何とかコミュニケーションを取りながら、自分を助けてくれた少女一家と過ごす日々。ある日森で獣に襲われ何とか少女だけでも助けようと奮闘する中、間一髪で元の世界に戻る事ができる。
これにより自分が世界を渡る能力を得たことを知った主人公は、この能力と幼く見える容姿、噓や異世界にはない武器を使い、老後に備えて金貨を貯めるためしたたかに立ち回る。
感想
キャラクターたちの表情が豊かでちゃんと個性があって、背景とのバランスも良くて見やすい。
話の進み方もテンポよく進むので、読んでいて間延び感はないかな。
アニメ化もされていてはるばぁも観たけど、おすすめするのは漫画版。アニメは声や動きがあって、はまればより作品を楽しめるけど、この作品ではちょっと違和感が…。アニメから入った人はあまり感じないかも。
アニメではワンクールでどこまでの話を入れるか問題があるから仕方ないけど、端折ってる感じがする。小さな出来事の積み重ねがあったからこそ大きな出来事に納得できると思うんだけど、アニメではそのあたりが欠けていて、なんかいきなり感がすごいなって思った。
アニメで観てこの作品に興味を持った人には、是非漫画版を読んでみて欲しい。「あっ、こういう事だったんだ」って納得出来て、より作品が面白くなると思うから。
この作品の一番の面白さは『世界を渡る』っていう能力の使い方にあると思う。とにかく色々試して、どんどん便利な利用方法を構築していく過程がいい。この能力って、こんなスケールの大きい事まで出来るんだなって。
もしこの能力があっても、発想力の乏しいはるばぁにはたぶん宝の持ち腐れだっただろうなぁ…(遠い目)。
はるばぁのひとりごと
巷では老後二千万円問題とか老後の為の資産運用だとかリアルに大変な事も多いよね。でもこの作品の困難に直面しながらも明るくしたたかに、何よりも楽しんで老後に備えようとしている姿はある意味お手本なんじゃないかな、とも思う。
若いうちから『老後に備えなきゃ』っていうネガティブな感情じゃなくて、若いうちから『老後に備えられるよ』ってポジティブな感情で。旅行の計画を立てて必要なものを準備して。旅行中雨が降ったら? すごく暑かったり寒かったりしたら? 色んなパターンを想定して、そんな時にはああしようこうしようって考えてるの楽しいよね。
そんなふうに老後のことも楽しんで考えて準備出来たらいいな♪