こんにちは、はるばぁです。
漫画が好きで、気がつけば電子書籍の冊数が四桁を超えていて驚きました。
せっかくなので良かったもの、もそうでもなかったものも(笑)ご紹介していければと思います。
明かせぬ正体 最強の糸使いは復讐の死神になる
原作 :クロノミヤ
漫画 :ポルカ
発行 :コアミックス
発刊数:1~6(完)
はるばぁの評価
人物作画 :★★★☆☆
背景作画 :★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆
作品導入部
VRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)『ザ・ディスティニー』に二年半以上お金と時間を費やしてきた主人公。不遇職と言われる糸使いでありながら、プレイヤーの強さを左右する各職業ごとの12位階のアビリティを世界で唯一全覚醒した『剪断の手 カミュ』として、最強プレイヤーとして知られていた。
そんな中、友人と二人で自身の倉庫に入るとそこは課金ガチャで手に入れた不用品であふれており、片付けなければなと言いつつも、正月ガチャで手に入れた『福笑いの袴』を装備する。名前/HP/MPを隠す認知妨害効果があり、一寸法師のように小さくなったり、最大2mまで大きくなることもでき、顔も変えられるアイテムで、面白がって体重も最大値にし、顔も美形とは程遠いものに替える。身長2メートル体重200キロの不細工な男の姿になったカミュ。しかしその時このゲーム世界に異変が起きる。
ログアウト出来なくなり、ゲーム内に閉じ込められたプレイヤー達。
カミュも福笑いの袴の装備を外す事が出来なくなっていた。重量ペナルティーを受けている状態となり思うように動くことさえ難しい中、友人との連絡手段もなく、金も倉庫の中身も失い、一瞬にして最強プレイヤーから最弱プレイヤーへと落ちてしまう。
体型のせいで嫌がらせを受け、ギルドで寝泊まりすることも出来ずに野宿するが、そこで初心者の少女シルエラと出会う。
友達にキャンペーンのアイテムのために登録してと頼まれてログインしていたシルエラは、何もわからないままゲーム内に閉じ込められてしまい泣いていた。
デスゲームと化したこの世界で生きていくため、カミュはカジカと偽名を使いシルエラにこの世界の知識を伝え、シルエラも努力する。
街中での薪割りクエストを受け、何とか生きていくための金と経験値を得ていく中、シルエラのレベルが5になる。そろそろ町の外での薬草採取クエストをと考えていた時、初心者救済を始めていた『乙女の祈り』というギルドの一行と出会う。
ギルドの一員でそのグループを率いていた男リンデルはカジカを蔑み威圧的な態度をとるが、町の外に出ることの出来ないカジカはシルエラを預ける。
しばらくは外でのクエストを終えるとカジカの元に戻ってきていたシルエラだがやがて戻らなくなり、街中でその姿を見かけた時にはリンデルと恋仲になっていた。
シルエラを失い失意の中、たまの贅沢にと食事に入った店でアルドという男に絡まれる。
アルドに暴行を受け怪我をするも、重量ペナルティーの影響を受けていない本来のHPの高さなどでダメージは少なく、逆上したアルドは今度は剣でカジカを殺そうとする。しかし駆け付けた『乙女の祈り』の幹部に救われる。
同行していたリンデルはカジカを「変態ブタくん」「変態ゴミ男」などと呼び、シルエラを軟禁していたなどの噓を並べ立て、カジカを貶める。
その場を去ったカジカだが夜になり野宿をしているとアルドが仲間と共にやってきて、カジカを殺そうとする。
町の外へと追い立てられたカジカの我慢は限界を迎え、指輪に封印されていた『四凶の罪獣』と呼ばれるけた外れの強さと残忍さを持つ召喚獣を解き放ってしまい…。
感想
ゲーム内囚われ系。復讐もの。
タイトルから想像するような、ドロドロの復讐劇でもない。正直「思ってたのと違う」感は否めない。
人物作画はメリハリが有って個々の人物がハッキリしているキャラとそうでもなく曖昧なキャラが混在していて、時々混乱する。
背景作画も丁寧に描かれている部分とちょっと雑な感じに見える部分があって、少々違和感を覚える事がある。
ゲーム内に囚われたのだから、各職業ごとの固有スキルや攻撃レンジなどの設定があることは作品内でのやり取りでわかるのだが、絵的にとても分かりづらい。せっかく漫画で表現しているのだから、もう少しそうした「ゲームらしさ」のようなものを出してくれると良かったかなと思う。
全体的にはしょった感が強く、それで復讐完了でいいのか? と問いたくなる結末は、読み終えた時の満足感が薄く、不完全燃焼ぎみ。
最後に。
復讐ものが読みたいが、あまりヘビーなものは苦手な人にはいいかも。
復讐という言葉にある程度のドロドロさを想像する人には、あまりおすすめしません。
はるばぁは本は購入して自分のものにしたいタイプなのでレンタルはしないけど、この作品に興味を持った人は取りあえずレンタルで読んでみて、気に入れば購入するのがいいかなと思う。
はるばぁのひとりごと
人ってどうして見た目で判断するんだろうね?
美醜なんてそれこそ個々の好みだろうし、世間一般で『美男美女』って呼ばれる人たちも国や文化が違えばその他大勢だったり、もしかしたらブサイクに分類されるかもだし。
はるばぁは容姿にあんまりこだわりはないかな。芸能人とかでも歌手なら顔より歌い手として見るし、俳優ならやっぱり演技力で見てる。
『容姿』じゃなくて『外見』なら話は変わってくるよね。
TPOにそぐわない格好をしてる人とか不潔な格好をしてる人なら、お近づきにはなりたくないかも。
はるばぁも見た目で判断してるじゃんって思われるかもだけど、容姿は内面を反映してるとは言いにくいけど、外見は内面を反映してることが多いと思うんだよね。
ドレスコードのあるお店にTシャツ・短パン・サンダル履きで平然と来る人が、他人を思いやったりルールを守ったりできるとは思いにくいし、不潔な格好も日々の生活を健康的に営もうとしてるとは思いにくい。
もちろん何かしらの事情があってたまたまそうならざるを得ない場合だってあるかも知れないから、その一回だけで判断したり決めつけたりはできないけど、やっぱり色眼鏡っていうか…取り敢えず警戒心持って見ちゃうかも。
視覚からの情報って多いし、多過ぎて混乱しちゃったり惑わされちゃったりもするよね? 『人を見る目を養う』って実はたくさん見えているものから本質とは関係ないものをそぎ落としていく作業のことなんじゃないかと思うんだよね。
なんにせよ難しい課題。
はるばぁもレベルアップして、いつか『心眼』を手にいれたいな(笑)