『学糾法廷』を読んでみた

こんにちは、はるばぁです。
漫画が好きで、気がつけば電子書籍の冊数が四桁を超えていて驚きました。
せっかくなので良かったもの、もそうでもなかったものも(笑)ご紹介していければと思います。

学糾法廷

原 作:榎伸晃
漫 画:小畑健
発 行:集英社
発刊数:1~3(完)

はるばぁの評価

人物作画 :★★★★☆
背景作画 :★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆

作品導入部

いじめ問題・体罰問題、世はまさに学級崩壊時代。
そんな教育現場に蔓延る悪を粛正すべく、政府は全国の小中学校に革命的な新制度を導入。革命の名は『学級法廷制度』。
向日葵市立天秤小学校6年3組に判月鳳梨(はんづきパイン)と犬神暴狗(いぬがみアバク)と言う2人の転入生がやって来る。

そのクラスでは、スズキ君バラバラ殺人事件が起きていた。問題(事件)が起きたクラスには、国からただちに二名の転校生が派遣される。
容疑者は七星てんと。犬神は彼の弁護士として、判月は検事としてやって来た。

両陣営は証拠や証人を集め、一定の準備期間を経たのち学級会にて対決。公明なる裁きのもと真実を明らかにする。
有罪となり最悪の場合鬼ヶ島小学校(別名小学生の刑務所)へ転校させられる。

事件の被害者は食育としてクラスで飼っていた魚のスズキ。星形の泣きぼくろが特徴的で『スズキ君』と名付けられていた。
スズキ君を食べるか食べないか。
愛着が湧いてきた女子たち食べない派と、男子たち食べる派の対立が激化していたため、予定を早め食べるか否かを決める投票が行われた。
結果は僅か一票差で食べないと言う結果に。
しかしそれから三日後、スズキ君は水槽の中でバラバラに切断され死んでいた。
事件の前日最後に生きているスズキ君を見たこと、そして事件後の持ち物検査で魚の鱗が付いたハサミを所持していた七星てんとが容疑者とされた。しかしてんとは無実を訴えていて…。

感想

推理・サスペンスもの。但し少々突飛な設定ではある。
登場人物一人一人が個性的に描かれていて、背景も細部まで丁寧に描かれている。推理ものなので絵による情報量が多くなって、若干見にくい部分もある。
ストーリーはなるほどと納得する推理やサスペンスだが、小学生の弁護士や検事と言う設定に面白さと同時に有り得なさも感じ、好き嫌いの分かれるところかと思う。

一つ一つの事件を解決していくうちに、過去に起きた大きな事件へと繋がっていくというスタイル。
読み終えた時、色々と考えさせられる作品だと思う。

被害者と加害者、そしてそのどちらとも関わりがある第三者。
作品での学校という囲いの中の事件は、いじめ問題そのものではないかと思う。学校とは関係のない場所での事件なら、そこにいるのは被害者と加害者と無関係な第三者だろう。しかし学校の、それもクラス内の事件となれば、もはや誰も『無関係』とは言えなくなる。

作品の読み方としては、純粋に描かれたストーリーをそのまま楽しむべきなのかもしれないが、こうして別の何かを考えるきっかけにできるのも、この作品の持つ魅力の一つではないかと思う。

最後に。
少々残酷なシーンも出て来るので、殺人事件や死体などが特別苦手という人にはお勧めしません。
推理・サスペンスなどが好きだが少々突飛な設定でも大丈夫という人、ジャンルにこだわりがなくサクッと読み終える完結済みの漫画が読みたい人にお勧め。全三巻なので一気読みがお勧めです。

はるばぁのひとりごと

以前勤めていた職場の近くにリーズナブルな価格帯のフレンチレストランがあって、ランチでもちょっとしたコース料理があるんだけど、いくらリーズナブルって言ってもそこはフレンチのコース料理。ファストフード店やファミレスにランチに行くような手軽さではなくて、はるばぁは行ったこと無かったのね。
けどある日上司に連れられてランチに行くことになって、コース料理をご馳走になったんだけど、その時食べたスズキのソテーがすっごく美味しくて、それからスズキのソテーが好きになったの(笑)

そもそも魚ってあんまり好きじゃなかったし、肉か魚か選べるなら大抵肉を選んでたんだけど、ランチコースだからかその時はそのコースしかなくて。しかも出てきた魚が大きくてビックリ! 
生臭かったりしたら辛いなぁって思ってたけど、食べてビックリ! すっごく美味しかった(笑)


それからは時々スズキを買って来て自分で料理して食べたり、ほかのお店で食べたりもしてたけど、あんなに美味しいって思えるスズキには出会えてない…。

どんなに美味しい料理も体調が悪い時にはおいしく感じられないし、反対に元気でお腹が空いてるときは、普段美味しいって思ってないものでも美味しく感じたりするし。

食も一期一会。
美味しいって思えることに感謝して、今日もおやつをいただきます(笑)